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屋根雨漏りの原因と修理の費用相場・必要日数を徹底解説!

屋根から雨漏りしているような気がする・・・。修理費用はどのくらい必要なのだろうか。雨漏りを自分で修理することはできるのかな。

このように悩んでいませんか?

雨漏り修理は「雨漏り箇所」が特定できて、穴をふさぐ程度であれば自分で修理することも可能です。
しかし、多くの場合雨漏り箇所の特定は専門家でも難しいため自分で修理することは厳しいと言えます。

そこで今回は屋根の雨漏り修理についてお話しします。また、雨漏りの原因、修理費用相場などについても解説しますので、どうぞ最後までお読みください。

屋根雨漏りの原因

屋根は日常的に雨・風の影響を受け材料も劣化しやすい場所です。
屋根からの雨漏りには屋根材の欠け、割れ、金属板と屋根材接合部の劣化などが雨漏りの主な原因ですが、天窓がある場合、窓と屋根の接合部や雨樋の劣化によることもあります。

【屋根雨漏りの原因】

屋根材の欠け・割れ

飛来物の衝突や劣化により屋根材の欠け、割れなどを起こし雨水が屋根内部に侵入することがあります。
また、スレート屋根に「ノンアスベスト材」で施工されている建物も多く存在し、該当する建物の屋根材は特に割れや劣化が激しいため雨漏りを誘発しやすくなることが考えられます。

※ノンアスベスト屋根は1990年後半から2004年頃まで施工されたスレート屋根材で、雨漏り補修しても塗装ができない屋根材です。

金属板と屋根材接合部の劣化

屋根頭頂部の棟は「金属板」で屋根同士を接合させていますが、金属板取付に釘を使用しており劣化により抜けやすくなり、強風や台風などで飛ばされたり、一部剥離してしまうこともあります。金属板が剥離した部分や釘が抜けた穴から雨が浸入すると雨漏りにつながる可能性が高くなります。

天窓と屋根材接合部劣化

天窓は屋根の一部を開口し取り付ける際、窓周りと屋根接合部を防水シート・パッキン・シーリング材で漏水対策を行います。パッキン・シーリング材の劣化により雨水が浸入し雨漏りを引き起こす原因になります。

雨樋の割れ・劣化

雨樋は10年前後で劣化し、割れや破損をしやすくなりますが普段あまり目にすることがないため放置しがちなのが現状でしょう。
雨樋は屋根から落ちる雨を地上に運ぶ役割を持ちますが、割れや破損により雨水を処理できず、軒裏や外壁などの劣化部分から水が浸入し建物内部の雨漏りにつながってしまいます。

屋根雨漏りは思いもよらない場所が原因である場合があり特定がとても難しいと言えます。

しかし屋根の雨漏り原因になりそうな箇所は点検を定期的に行い予防することができますので、リフォーム会社や工務店等に事前に依頼しておくと安心できますよ。

屋根雨漏り修理費用相場

屋根雨漏り修理費用は業者により違いはありますが、おおよその相場があります。

  • 屋根葺き替え:瓦→ガルバリウム鋼板(金属板) 150万円~200万円
  • 屋根カバー工法:60万円~120万円
  • 屋根材一部交換・修理:2~6万円
  • 屋根棟の交換修理:15~20万円
  • 天窓周り修理(シーリング材):2~3万円
  • 雨樋交換:10万円(全交換)、2~3万円(一部交換)

※一般工事費用参考
※費用相場詳細はあくまで参考価格です。

リフォーム会社や施工店により屋根雨漏り修理費用に違いが出ます。特に屋根葺き替えの場合、使用材料により費用が大きく変わりますのでご注意ください。

屋根の雨漏りは複数個所が原因で起こることもありますので、一度の修理で安心できるものではありません。また、部分的な雨漏り修理を繰り返してしまうと結果的に費用の負担も大きくなりますので、将来的なことも考え屋根全体の葺き替え工事や屋根カバー工法も検討しておくのも良いでしょう。

↓↓屋根葺き替えとは?価格相場や工程もご紹介

↓↓屋根カバー工法のメリット・デメリットと費用相場をご紹介

屋根雨漏り修理に必要な日数

一部屋根雨漏り修理に必要な日数は1~3日程度ですが、修理箇所や広さにより変わります。
また、屋根全体の雨漏り修理が必要な場合、足場工事が必要になるケースがあるため日数は長くみておいた方が良いでしょう。

【屋根雨漏り修理に必要な日数】(30坪建物屋根の例)

  • 屋根葺き替え: 1週間~10日
  • 屋根カバー工法: 1週間
  • 屋根材一部交換・修理: 1日~3日
  • 屋根棟の交換修理: 1~3日
  • 天窓周り修理(シーリング材): 1日
  • 雨樋交換: 1~3日

屋根雨漏り修理に足場工事が必要となる場合は1~3日、余裕を見ておくことをおススメします。

屋根雨漏り修理に必要な日数は、建坪や屋根面積・形状・勾配により違いが生じますので、リフォーム会社、工務店に雨漏り点検・修理費用見積を依頼するようにしましょう。

屋根雨漏り修理は自分でできる?

屋根雨漏りは原因が特定できており、穴をふさぐ程度であれば自分でできますが屋根は高所でハシゴを使用しての作業は大変危険なためおススメできません。
また、屋根雨漏り修理は一人では行わないようにしてくださいね。

【自分でできる簡易的な雨漏り修理】

<屋根材の割れ修理>

シーリング材(変成シリコン)の充填、屋根用パテ埋め、水もれ防止シート、雨漏り補修液

<穴・隙間ふさぎ>

シーリング材(変成シリコン)の充填、屋根用パテ埋め、防水材

修理材料参考:モノタロウ

屋根雨漏り修理を自分で行う場合の多くはシーリング材の充填ですが、シーリング材は8~10年で劣化しますので定期的な修理が必要です。

また、防水材や屋根用パテ埋めは緊急補修用と考えることと専門職以外の方ですと正しい施工が行われているという保証もありません。

また、屋根は勾配があり、雨の翌日は屋根材が滑りやすいことから安易な修理は控えた方が良いですね。

屋根雨漏り修理を自分でできると思っても、一度、リフォーム会社や工務店へ相談するのが望ましいでしょう。

屋根雨漏り修理費用を安くする方法

屋根雨漏り修理費用はリフォーム業者や工務店により違いがありますが、修理費用を安くしたいのであれば大手リフォーム会社やハウスメーカーではなく「地元業者」への依頼が良いでしょう。

大手リフォーム会社やハウスメーカー全てに当てはまるわけではありませんが、多くの会社は多大な宣伝広告費や人件費などを工事費用などに上乗せしていることが考えられます。また、雨漏り修理現場が遠方であれば費用も必然的に高くなりがちです。

しかし、地元業者は宣伝せずともある程度の知名度があるため「宣伝広告費」をそれほど必要としませんし、雨漏り修理現場にも短時間で対応できますので無駄な費用がかかりません。

屋根雨漏り修理費用を安くする方法は「地元業者」へ依頼するのがベターでしょう。

また、屋根雨漏り修理費用を安くする方法のひとつとして「火災保険」の使用があります。ただし、火災保険は雨漏り原因により使用できる場合と、できない場合がありますので事前の調査が必要です。

屋根雨漏り修理を安くしようとする場合の注意点があります。

  • 飛び込み営業
  • 修理内容が曖昧な業者
  • 雨漏り調査しないで見積もり提出する業者

屋根雨漏りの緊急性、心理的な不安を利用する不誠実な業者も一定数いることも忘れてはいけません。

屋根雨漏りは放置すると危険ですが、よほどのことが無い限り部屋が水浸しになることはありませんので、業者の言うことを鵜呑みにせず冷静に行動してくださいね。

屋根雨漏り修理は簡易的な場合、自分で修理し費用を安くすることは可能ですが雨漏りが直るという保証はありません。
雨漏り修理は思っている以上に大変であり、安心するためには適切な工事、適正な費用が必要になります。

屋根雨漏り修理費用を安くしようと安易な判断をしてしまうと後悔することにもなりかねません。

適切な工事、適正な費用で屋根雨漏り修理をしてくれる業者に依頼することがとても大切なことであることも覚えておいてくださいね。

屋根雨漏りには火災保険が使える?

屋根雨漏り修理には火災保険が使用できるケースがあります。屋根材の劣化による破損、雨漏りでは火災保険を使用できませんが、台風や突風など自然災害により屋根材が飛ばされるなどが原因であれば火災保険が使える可能性があります。

【屋根雨漏り修理に火災保険が使えるケース】

災害詳細被害詳細
風災害風による被害
台風
竜巻
強風
強い風による災害
屋根材剥がれ
瓦のずれ
雨樋・金属板の変形や破損
飛来物による破損など
雪災害雪による被害
大雪
雪崩
積雪の重みによる被害
積雪落下による被害
雪解け水による被害
雹災害飛来する雹による被害雹の衝突による破損など

火災保険は破損した箇所を現状(破損前の状態)に戻すための工事に適用されます。

修理後であっても火災保険は適用されますが、修理前の写真は必ず保管しておいてください。

※加入している保険会社により適用条件・範囲などに違いがありますので不明な点は保険会社へお問合せください。

屋根雨漏りの原因が災害であれば、火災保険が適用され修理費用が大幅に軽減される可能性があるため、火災保険契約内容を事前に確認しておくと安心です。

↓↓外壁塗装・屋根塗装・雨漏り修理で火災保険を使える条件と注意点を解説

屋根雨漏り修理は必ず実施し建物を長持ちさせよう!

屋根材や屋根周りを構成する部材、接合部などは築10年以降急速に劣化していきます。

しかし屋根雨漏りは部屋に影響を及ぼすまでに時間がかかることもあり、気づかないことも多いのです。

屋根雨漏りは屋根周りの劣化や外的要因(災害)により起こることも多いのですが、施工不良によるケースもあります。
施工不良による屋根雨漏りは築数年で発現しますので、その際は建築会社へ対応を依頼しましょう。

ご自分で屋根雨漏りを修理し、費用を安く済ませるというのは選択肢のひとつですが、専門知識が無い状態での修理は逆に雨漏りを悪化させる恐れもありますのでご注意ください。

屋根雨漏りは建物の安全を脅かし、外観を激しく損なわせてしまいます。

また、屋根雨漏りは放置してしまうと後々、莫大な修理費用が必要になる危険性もありますので雨漏り点検や定期点検は必ず実地するようにしてくださいね。
屋根雨漏り修理は必ず実施し建物を長持ちさせましょう!

この記事の作成について

有限会社 坂下リライフ

一般建設業許可証「東京都知事許可(般・1)第150862号」
RECACO加盟 国土交通省 『住宅リフォーム事業者団体登録制度』

創業より外壁塗装・屋根塗装・リフォーム工事3,000件に携わってきました。
その経験を生かして、これから外装工事を検討されている方へ向けて
分かりやすく、正確な情報をお伝えすることを心がけております。
数年に一度の外装工事で失敗して悲しい思いをしない為にも、
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執筆:坂下リライフ専属WEBライター/1級建築士
執筆補佐・監修:有限会社坂下リライフ

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