「屋根塗装の手順ってどうなっているの?」
「屋根塗装ってどのくらいの期間がかかるの?」
「初めて屋根塗装を頼むけど、失敗したくない」
屋根塗装を依頼する際、このような不安や疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、屋根塗装の手順や施工期間、屋根塗装の際の注意点を分かりやすく解説していきます。
屋根塗装の手順
屋根塗装の手順は、下記の通りです。
一般的に、屋根塗装は10日前後の期間を要します。
基本的には晴天時に作業を行いますので、天候が悪い日があればその分工期が延びます。
近隣挨拶:0.5~1日間
足場の設置:0.5~1日間
塗装前の洗浄:0.5~1日間
屋根板金の補修:0.5日間
下地補修:0.5~1日間
養生作業:0.5~1日間
下塗り:1日
タスペーサー(縁切り):0.5日
中塗り:1日
上塗り:1日
確認・手直し:0.5~1日間
足場の解体・清掃・挨拶:0.5~1日間
以上が屋根塗装の手順です。
もし、1週間以内で工事できると業者に言われた場合は、ご注意ください。
作業を省こうとしている悪質な業者の可能性があります。
では、各工程を具体的に解説していきます。
1.近隣挨拶 期間:0.5~1日間
近隣住民の方へ、屋根塗装を行うお知らせとご挨拶をします。
屋根塗装が始まると、車が出入りしたり、足場の設置で音が響いたりと、
近隣に迷惑がかかる可能性があるためです。
ご自身で行う場合と、業者が代行して行う場合があります。
業者が行ってくれる場合は、事前に訪問してほしい家を言っておきましょう。
2.足場の設置 期間:0.5~1日間
工事を安全に効率よく行うために、足場の設置を行います。
足場の設置時は組み立て時の騒音や、工事業者の車両の出入りが
特に多くなる期間です。そのため、近隣への挨拶は大切です。
注意点として「足場を掛けないので、工事代が安くなりますよ!」
と言う悪徳業者もいますので、注意しましょう。
足場は2m以上の高所で作業する場合、必ず設置する規則になっています。
3.塗装前の洗浄 期間:0.5~1日間
塗装前に高圧洗浄機を使って屋根の洗浄を行います。
外壁塗装も行う場合には、外壁も一緒に洗浄します。
カビやコケなどの汚れ、剥がれかけた古い塗膜など落とします。
洗浄には通常の水を使用した高圧洗浄と、より洗浄力の高いバイオ高圧洗浄があります。
汚れが残ったままですと、すぐに塗料が剥げてしまいますので、
洗浄も屋根塗装において大切な作業の1つです。
屋根の板金を固定する釘が浮いていた場合には外し、塗装前にしっかりとビスで補修します。
また、抜け予防のコーキングもしておきます。
浮いた釘は、放置すると悪天候時に板金が飛ばされ、雨漏りする原因になります。
そのため、板金の補修やコーキング処理は塗装前に必ず行います。
5.下地補修 期間:0.5~1日間
屋根材のサビや割れを補修します。コーキングでの補修、屋根材の交換などを行います。
また、汚れが酷い場合には塗装面を研磨し汚れを落とす「ケレン」なども行います。
外壁塗装でも同様ですが、既存の屋根や外壁の下地補修は重要です。
割れやヒビ、サビの上から塗装をしても、すぐに塗膜が劣化し、剥がれてしまいますので気を付けましょう。
6.養生作業 期間:0.5~1日間
養生とは、塗装する箇所以外に塗料が付着しないよう、
ビニール・テープ・布などで覆い保護する作業のことです。
必要に応じて車・自転車・エアコンなども保護します。
養生作業も業者によって多少異なります。
優良な業者は養生作業もキレイに行ってくれますので、ぜひチェックしてみて下さい。
7.下塗り 期間:1日間
屋根塗装は3回塗装を行います。最初に行うのが下塗りです。
下塗りは、屋根材と上塗り塗料を密着させる効果があります。
また、細かなひび割れを補修する役割もあります。
下塗りの色は白系が多いです。
「希望した色と違う」と不安になる方もいるかもしれませんが、 中塗り・上塗りでご希望のカラーに塗装しますのでご安心ください。
8.タスペーサー(縁切り) 期間:0.5日
タスペーサーは、スレート屋根材の重なり部分の隙間を確保する部材です。
タスペーサーを入れることで雨漏りを防ぎ、通気性を良くします。
経験の浅い業者だと、タスペーサーを入れないところもありますが、
屋根塗装でスレート間の隙間がなくなると、雨漏りの原因になります。
必ず事前にタスペーサーが必要か業者に確認しましょう。
9.中塗り 期間:1日
下塗りを終えましたら中塗り作業を行っていきます。
中塗り・上塗り塗料には色々な種類がありますので、
ご自身の目的に合わせて最適な塗料を選んでみましょう。
悪徳業者は中塗りを行わずに2回のみの塗装で行うこともあります。
必ず見積書を見て、3回塗装になっているか確認しましょう。
10.上塗り 期間:1日
中塗りが終わり乾燥させましたら最後に上塗りで仕上げます。
上塗りでさらに塗料を施工することで、塗膜を厚くして耐久性を高めます。
基本的に屋根塗装・外壁塗装ともに、各塗装の工程間には乾燥時間を設けます。
乾燥前に塗装を行ってしまうと、塗膜の膨れや剥がれの原因になりますので、
業者が適切な乾燥時間を守っているかもチェックしておきましょう。
11.確認・手直し 期間:0.5~1日間
塗り残しやムラがないか、艶がしっかりと出ているか確認します。
また、塗料が飛散していないかも確認、掃除を行います。
注意したいのが、この時点で不備がないか綿密に確認することです。
もし不備を見逃してしまいますと、足場解体後に不具合が見つかり、
補修のためにまた足場代が掛かってしまうかもしれないためです。
12.足場の解体・清掃・挨拶 期間:0.5~1日間
足場の解体や養生の撤去や掃除、近隣に工事終了の旨の挨拶を行います。
挨拶の際は、協力いただいたお礼も伝えます。
屋根塗装の手順と注意点を理解して後悔のないように!
以上、屋根塗装の手順や注意点の説明でした。
屋根塗装には、高額な費用が発生します。
絶対に後悔や失敗はしたくないですよね。
本記事を参考に、屋根塗装の手順や注意点を理解し、納得のいくリフォームを行いましょう!