坂下リライフ

屋根葺き替えの価格相場を知り屋根を美しく生まれ変わらせよう!

屋根が汚れて見えるし、雨漏りも心配。そろそろ屋根のメンテナンスが必要かもしれない。

屋根のメンテナンスは塗装が良いのか、葺き替えがいいのかよくわからない・・・。

このように悩んでいませんか?

屋根は雨や風、紫外線などの影響で年々劣化していきます。また、瓦屋根は丈夫ですが、重量があるため地震により家の構造に負担がかかってしまうこと、そして瓦の落下も心配です。

地震災害が多い日本では家の屋根はできるだけ軽く、耐久性のある材料だと安心できます。

屋根の傷みが激しい場合、塗装での耐久性アップや雨漏り補修は出来ませんので、できるだけ屋根の葺き替えが望ましいと言えます。

そこで今回は「屋根葺き替え」についてお話しします。また、工事価格相場や屋根の寿命、葺き替えのタイミングについてもお話ししますので、どうぞ最後までお読みください。

屋根葺き替えとは

屋根葺き替えとは現在の屋根材や工事内容によっては屋根下地材を全て剝がし、新しく屋根下地を作り、新規屋根材を葺く工事を言います。

現況、雨漏り等が発見された場合、葺き替えと同時に雨漏り補修も行います。

屋根材料により工事内容は異なることもありますが、ほぼ工事工程は同じです。

【屋根葺き替え工事工程】

  1. 足場架設(単管足場+シート)
  2. 既存屋根解体撤去
  3. 新規下地材張り
  4. 防水シート敷き込み
  5. 新規屋根材設置
  6. 板金・雪止め設置
  7. 足場解体

屋根葺き替え工事期間は30坪ほどの建物で約1~2週間程度です。

屋根の状況により雨漏り箇所修理等が発生する場合もありますので、屋根葺き替え工事まえには屋根工事業者による点検を必ず実施しましょう。

屋根葺き替え屋根材種類別費用

【屋根葺き替え費用基本工事】

<足場工事(架け+解体)>

足場工事は単管足場架け、飛散・落下防止のための養生シート(メッシュ)を張ります。

費用:700~1,500円/㎡(正方形30坪建物の場合)

<現況屋根撤去(解体)>

屋根材以外の下地材の撤去・屋根材撤去処分費用(産業廃棄物)

費用:2,000~3,000円/㎡(人工(解体作業員日当)+屋根材処分費用)

<屋根下地材:野地板張り(12mm構造用合板)>

屋根材設置のための下地工事になります。

費用:2,000~3,000円/㎡(材料+人工)

<防水シート(ルーフィング)>

雨など「水」の侵入を防ぐシートを敷き込みます。

費用:1,500~2,000円(材料+人工)

<屋根本体工事>

※一般工事価格を参考にしています。

屋根材取付になります。

費用:4,000~5,000円(材料+人工)

工事費用は30坪ほどの正方形建物をモデルとしていますので、家の形状や現況の状態により費用が変わります。

※詳しい費用は当社坂下リライフにお問い合わせ下さい。

【屋根種類費用相場(材料)】

屋根葺き替え費用相場は屋根の種類により大きく異なります。

ガルバリウム鋼板コロニアル軽量瓦アスファルトシングル
㎡単価5,000~10,000円4,500~8,000円6,000~12,000円5,000~8,500円
耐久性20~30年10~15年20~40年15~30年

以前の日本家屋は「瓦屋根」が多く見られましたが瓦は衝撃に強く耐久性がありますが、重量があり、地震時は家が揺れる原因にもなります。
また、瓦は地震時の落下による危険性があるため近年、多くの建物の屋根は軽く耐久性の高い屋根材へと変化してきました。

今後、屋根の葺き替えをするのであれば、軽く耐久性の高い屋根材を選ぶと良いでしょう。

屋根の葺き替え ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板とはアルミニウム・亜鉛合金メッキ加工金属と言います。

ガルバリウム鋼板は軽量で耐久性が高く、メンテナンス期間が長いためとても人気があります。

ただし、ガルバリウム鋼板屋根材に「断熱材」の裏打ちが無い製品ですと、雨音などが気になる場合がありますので、製品選びの際は「音の問題」をクリアできる製品を選ぶようにしましょう。

できるだけ屋根メンテナンスサイクルを伸ばしたいのなら、ガルバリウム鋼板は一番のおススメと言えるでしょう。

屋根の葺き替え コロニアル

コロニアル(スレート)とは厚さ5mm程度の薄い板状の材料で、セメントと繊維質の材料を主材料としています。これまで、多くの住宅で使用されていた材料でデザインも豊富で、軽量であることも特徴です。

コロニアルは軽量で施工性も高く人気がありますが、耐久性があまり高くないため施工後、10~15年でのメンテナンスが必要になります。

コロニアルのメンテナンスで比較的多いのが「塗装」によるものですが、塗装すると外観は綺麗になりますが耐久性はアップしませんので注意が必要です。

屋根の葺き替え 軽量瓦

軽量瓦とは、従来の瓦と異なり軽い素材で作られた瓦を言い、従来の瓦の弱点である「重量」をカバーし重厚感や厚みを継承したセメントが主成分の製品です。

和風住宅で建物全体に重厚感を与えたい場合に軽量瓦がマッチすると言えます。

屋根の葺き替え アスファルトシングル

アスファルトシングルはアスファルトや石材の粒を柔軟性のあるゴムシートに圧着させたシート状の屋根材を言います。

アスファルトシングルは元々、北米の家屋で使用されている製品であることから洋風の住宅に合うデザインになっています。

アスファルトシングルは劣化しても塗装ができないため、メンテナンス時期が来れば「張り替え」の一択となってしまうところが欠点です。

屋根材の寿命は何年?

屋根材は種類により、寿命が変わります。

屋根材耐久年数メンテナンス時期
ガルバリウム鋼板20~30年20~30年
コロニアル15~20年10年前後
アスファルトシングル15~30年20~30年
トタン屋根(金属屋根)10~20年10~15年
セメント瓦30~40年10~15年

屋根材の寿命は防水シートや屋根下地(野地板)も関わってきます。

防水シート(ルーフィング)の寿命は20~30年、屋根下地(野地板)の寿命は20~30年です。

しかし、屋根材(最上部)のトラブルにより雨漏り等が発生し屋根に影響が出てしまうと屋根全体の寿命は短くなることを認識しておきましょう。

【屋根葺き替えのタイミング】

屋根葺き替えのタイミングは屋根材が寿命であることは前提ですが、その他目安がありますので参考にしてみてください。

  • 広範囲に及ぶ屋根材の割れ、欠け
  • コケの繁殖(屋根に根付いている)
  • 屋根材がふかふかする(柔らかい)
  • 軒裏で雨漏りしている(雨漏りの形跡がある)
  • 家の中で(屋根が原因)雨漏りがある

屋根材の寿命の目安はあくまでメーカーより発表されている年数になり、建物周りの環境により大きく変わることもあります。

外部から軒裏(屋根の裏側)に雨漏りの形跡が見られる場合や屋根の直下階(二階建ての二階の部屋、平屋建ての一階の部屋)の天井や壁に雨漏りの跡があったり、台風や雨の日に雨漏りが発生するのであれば、屋根になんらかの問題があることも考えられます。

また、部屋に雨漏りなどの影響がなくても屋根裏(天井裏)の雨漏りによる湿気が原因でカビなどが発生することもあるのです。

自宅を建築されて10年以上経過しているのであれば屋根工事業者に点検を依頼し、問題がないか徹底的に調べて頂くことで雨漏りを未然に防ぎ、屋根の寿命を延ばすことにもつながりますよ。

屋根葺き替え工事が割高になるケース

屋根葺き替え工事の場合、同一材料、同一工程であっても工事費用が割高になるケースがあります。

<屋根形状による違い>

  • 切妻屋根
  • 寄棟屋根
  • 複雑・屋根組み合わせ

<屋根勾配による違い>

  • 緩やかな勾配(4寸4.5寸程度まで)
  • 急勾配(5寸以上)

※材料によって最低・最高勾配が決められている

屋根葺き替え工事は30坪ほどの正方形に近い建物を標準的な価格の目安としています。

建物の間取りが正方形ではなく凸凹が多くなると屋根形状も複雑になり屋根材以外の部材を多く必要とすることもあるため、工事費が比較的高くなるケースがあります。

また、4.5寸程度までの勾配屋根であれば、施工業者は比較的安全に施工可能ですが4.5寸勾配を超える屋根は落下防止のための「屋根足場」が必要となりますので、足場工事費用が高くなることが考えられます。

足場は建物に面して架けていきますので建物形状が複雑になると30坪であっても、足場面積が多くなりますので、費用も割り増しになるケースがあります。

また、隣地との境界が狭く、正規足場が架けられない場合は足場の組み換え(架け方)が必要となることも考えられるため足場工事費用も高くなる可能性があります。

一般的な屋根葺き替え工事費用には相場がありますが、建物の状況により屋根葺き替え工事費用が割高になることも認識しておきましょう。

屋根葺き替えで美しい屋根に生まれ変わらせよう

屋根葺き替え工事に価格相場がありますが、建物の状況や屋根工事業者により施工費用に違いが出ます。

しかし、屋根材(ガルバリウムやコロニアルなど)の価格は工事業者の仕入れ値に多少の違いがあるものの、ほぼ同じような金額になります。

しかし屋根葺き替え工事価格に差が出るのは屋根工事業者の利益、職人の人工費用などが大きくかかわってくるからなのです。

屋根は普段、目にすることもできない場所であり、部屋の中で雨漏りなどがなければ気にする機会は少ないでしょう。
しかし、屋根は雨・風・飛来物の衝突・材料の変化により、年々劣化が進行しているのです。

ただし、屋根の状態が心配だからと言ってあまり信用できない屋根業者に工事依頼すると、屋根の状態がさらに悪化することにもなりかねません。

屋根の葺き替え価格の相場を把握し、信頼できる屋根工事業者に点検依頼し詳細な見積もりをもらうことで、将来に渡り安心できる屋根葺き替え工事ができるのです。

屋根の美しさは家の美しさでもありますので、ぜひ、屋根の葺き替え工事で屋根を美しく生まれ変わらせましょう!

この記事の作成について

有限会社 坂下リライフ

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RECACO加盟 国土交通省 『住宅リフォーム事業者団体登録制度』

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その経験を生かして、これから外装工事を検討されている方へ向けて
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数年に一度の外装工事で失敗して悲しい思いをしない為にも、
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執筆:坂下リライフ専属WEBライター/1級建築士
執筆補佐・監修:有限会社坂下リライフ

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