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【知らないとマズい?】屋根リフォーム時の塗装の耐用年数や工法別の違いについて!

みなさんは屋根リフォームを行う際に、どんな屋根工事の方法があるかご存知でしょうか?

実は屋根のリフォームには屋根塗装、屋根カバー工事、屋根葺き替え工事などの種類があります。

今回はそれぞれの簡単な違いや耐用年数などを解説し、屋根リフォーム時に困らないよう備えましょう!

屋根リフォームの工事の工法の種類と耐用年数

それではまず、屋根リフォームの種類について確認していきます。

種類としては前述したような3種類があるのですが、それぞれ下記の様な違いや特徴があります。

種類その① 屋根塗装工事

屋根リフォームの種類の1つ目は屋根塗装による工事です。

屋根は構造として3層になっており、一番外側の屋根材には屋根塗料が施工されています。

屋根塗料は見た目を良くするためだけに施工されている、と思われている方も多いですが、それだけではありません。

屋根は太陽光の紫外線、雨水やカビ・コケなどの汚れなどで徐々に劣化しますが、
屋根塗料はそうした屋根材の劣化を防ぐために施工されているのです。

塗料には様々な種類がありますので、周辺環境やお客様のご要望、
既存の屋根材に応じて使い分けます。

屋根塗装での耐用年数は、塗料の種類によって変わってきますが、 新築から10年~15年程度が点検及び塗り替えの時期です。

種類その② 屋根カバー工事

屋根リフォームの種類2つ目は屋根カバーによる工事です。
こちらは既存の屋根材に新しい屋根材をそのまま被せることでリフォームします。

この工事方法ができるのは、基本的にはスレート屋根だけです。

また、塗装と違い何回も行うことができるわけではありません。

その理由としては、屋根の重量が増加してしまうためです。
既存の屋根材は残ったままですので、その分重さが増してしまいます。

しかし、塗装と比べて耐久性の高い屋根工事リフォームとなりますので、
新築から初めて屋根リフォームを行う場合には良いかもしれません。

また、屋根葺き替え工事と比べて、安く費用を抑えられるメリットもあります。

カバー工事の耐用年数は、施工する屋根材にもよりますが、 新築後から約20~30年後が塗り替えの目安となります。

種類その③ 屋根葺き替え工事

屋根リフォームの種類の3つ目は屋根葺き替え工事です。

この工法は既存の屋根材を完全に剥がし、新しい屋根材に葺き替える工法です。

屋根は3層構造であるとお話しましたが、順番に解説しますと
一番下の基材が野地板、そして防水紙、最後に屋根材という構造です。

この工法は手間や人件費が掛かりますので、
3つの屋根工事の種類でも最も高額なリフォーム費用となります。

しかしながら、屋根内部の隠れた劣化や傷みなどを発見でき、
劣化しやすい防水紙も交換できる点が大きなメリットです。

屋根葺き替えでの耐用年数は使用される屋根材にもよりますが、 新築後20年~30年程度が塗り替え目安です。

屋根塗料別の耐用年数

屋根リフォームには様々な工法があることが分かりました。

それでは次に、屋根塗装の場合における屋根塗料別での耐用年数について、
塗料の違いも含めて解説していきます。

屋根塗料で使用される塗料は主に下記の様な種類があります。

① ウレタン樹脂塗料

② シリコン樹脂塗料

③ フッ素樹脂塗料

④ 無機塗料

順番に見ていきましょう。

屋根塗料その① ウレタン樹脂塗料 耐用年数:4~7年

一つ目の屋根塗料はウレタン樹脂塗料です。
木製の部材や鉄部、塩化ビニル材などにも適した塗料になります。

特徴としては光沢があり、弾性もありますのでひび割れを防げるメリットがあります。
コストも比較的安く施工性も良いことが特徴です。

ただし、紫外線には弱いため耐用年数はあまり期待できません。

そのため、長期にわたって美観を維持するのは難しいでしょう。
施工コストとしてはおおよそ1㎡あたり1,400円~2,300円程度です。

すぐに取り壊す予定の建物や、頻繁に塗り替えても良い場合には良いかもしれません。

屋根塗料その② シリコン樹脂塗料 耐用年数:5~8年

屋根塗料の種類2つ目はシリコン樹脂塗料です。
シリコンは価格や耐久性の面でバランスが良いため、外壁塗装で多く利用されています。

屋根塗装でも耐水性や耐熱性が高い特徴がありますので効果的です。

また、水性のものであれば低汚染で環境に優しいものが多いです。

しかし、注意点としてシリコン塗料は様々なグレードの塗料があるため、
低い性能のものですと期待された耐用年数を維持できないこともあります。

施工コストは大体1㎡あたり2,000円~3,000円となっています。 コストパフォーマンスを第一に考えるのであればおすすめです。

屋根塗料その③ フッ素樹脂塗料 耐用年数:15~20年

続いての屋根塗料はフッ素樹脂塗料です。
フッ素樹脂塗料は耐用年数が長く、様々な効果もあるのが特徴です。

耐候性の面でも紫外線に強い特徴がありますので、屋根塗装においても有効です。
さらに、親水性という汚れが雨水で落ちる効果があるのもメリットです。

ただし、デメリットとしてはコストが高いという点があります。

また、塗膜が固いためひび割れしやすい点が特徴です。
塗料の相場としてはおおよそ1㎡あたり3,700円~5,000円程度となります。

価格が高い点は気になりますが、耐用年数が長い点を考えれば非常に良い塗料です。

屋根塗料その④ 無機塗料 耐用年数:20~25年

4つ目の屋根塗料の種類は無機塗料です。

数ある塗料の種類の中でもトップクラスの耐用年数であるのが特徴です。

性能は防カビ・防藻性があるため汚れに強いメリット、
そして無機成分が主材ですので、紫外線にも強い点も魅力的です。

ですが、やはり塗料の中でも最も高い価格となりますので、
費用負担が大きくなってしまう点がデメリットです。

施工費用は大体3,500円~5,700円程度となっています。

将来的な塗り替えの手間やコストを抑えたい場合にはおすすめです。

その他の特殊な屋根塗料について

メインで使用される屋根塗料として4つをご紹介しました。

しかし、現在では上記のもの以外にも新しい性能の塗料も出てきています。

そこで、簡単にではありますがその新しい塗料についても概要や耐用年数をご説明していきます。

① ラジカル制御型塗料 耐用年数:8~14年

ラジカルとは紫外線に当たることで塗料中に発生する劣化因子です。

最近ではその劣化因子であるラジカルの発生を抑制してくれる、
ラジカル制御型塗料というのも開発され販売されています。

シリコン樹脂塗料よりも長持ちで耐用年数が長いのが特徴です。

ただし、価格としてはその分高くなりますので注意しましょう。

② 光触媒塗料 耐用年数:15~20年

光触媒塗料は太陽の光で汚れを落とすセルフクリーニング効果のある塗料です。

汚れが付きにくいため、長期間にわたり屋根の美観を維持したい場合におすすめです。

気を付けるべき点としては、まだ実績の少ない塗料ですので、 耐用年数が期待された期間維持できないケースもあります。

③ 断熱塗料・遮熱塗料

屋根塗料の中には性能として断熱性能・遮熱性能がある塗料もあります。

ちなみに「断熱」というのは熱が外に出ないようにする効果であり、
太陽光を反射する性質を持った「遮熱」とは別の意味になります。

夏場の暑さや日差しが気になる場合にはこうした塗料を取り入れましょう。

塗料の資料などに記載されていますので確認してみて下さい。

屋根塗装の耐用年数は塗料や性能、環境で変わります!

屋根工事の工法別での耐用年数、そして屋根塗装の塗料別での耐用年数の解説でした。

様々な屋根リフォーム方法があり、それぞれ耐用年数も異なることが分かりましたね。

注意すべき点として、この他にも下地となる屋根材や、外部環境にもよって耐用年数は変わることです。

ぜひ、弊社坂下リライフにご相談頂き、
ご自身のライフプランにも合った屋根塗料や工事方法を一緒に探していきましょう。

この記事の作成について

有限会社 坂下リライフ

一般建設業許可証「東京都知事許可(般・1)第150862号」
RECACO加盟 国土交通省 『住宅リフォーム事業者団体登録制度』

創業より外壁塗装・屋根塗装・リフォーム工事3,000件に携わってきました。
その経験を生かして、これから外装工事を検討されている方へ向けて
分かりやすく、正確な情報をお伝えすることを心がけております。
数年に一度の外装工事で失敗して悲しい思いをしない為にも、
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執筆:坂下リライフ専属WEBライター/1級建築士
執筆補佐・監修:有限会社坂下リライフ

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